映画

FOUJITA

小栗康平監督「Foujita」初日初回を鑑賞。藤田嗣治の映画と言うより、小栗康平監督の映画。監督はフランスに帰化し日本に帰らなかった藤田に残酷に日本を突き付けた。藤田への入れ込みや愛はなく、藤田はどの場面にも馴染みきれず翻弄され監督が気にいる美し…

EUフィルムデーズ 特別上映作品「メイド・イン・ハンガリー」

6月3日にEUフィルムデーズで2008年ハンガリー映画「メイド・イン・ハンガリー」を鑑賞。 今回の出品作「ハンガリー殺人事件」の主演俳優サボー・キンメルさんが来日していたので、彼の出世作を特別上映。 サボー・キンメルさん、めっちゃ感じいい。めっちゃ…

EUフィルムデーズ「マコンド」

EUフィルムデーズでオーストリア映画「マコンド」。 感動のあまり全体的にネタばれです。父を戦争で亡くし、チェチェンからオーストリアに難民として入り、母と二人の妹を支える11歳の少年 ラマサンの物語。 語るべき問題が沢山出てくる。 母はドイツ語を話…

EUフィルムデーズ「タンジェリン」エストニア/ジョージア

金曜日から京橋のフィルムセンターでEUフィルムデーズが始まりました。初日の最終、2013年エストニアとジョージアの合作映画「タンジェリン」のを観て来ました。今年のアカデミー賞外国映画賞にノミネートされていた本作はこれが日本初公開。上映後に監督と…

その男ゾルバ

DVDで「その男ゾルバ」1964年英・ギリシャ・米合作。 ネタばれしているので、注意です。全部失くしても笑って肉食べてラムを飲む。そして踊るんだよ。 なんてなんて良い映画なんだろう。 イギリス人(半分ギリシャの血)作家の青年バジルが父の残した土地が…

イル・ポスティーノ

DVDでイタリア映画「イル・ポスティーノ」。1950年代、共産主義の為チリから亡命した詩人と、彼が身を寄せたイタリア漁村の郵便配達青年の物語。 詩人は後にノーベル文学賞を受賞するパブロ・ネルーダ。どこまでが実話かは分かりません。冒頭の白い漁村と海…

うなぎ

今村昌平「うなぎ」をDVDで。間が気持ちいい作品でした。 妻殺しの男と自殺未遂の女が知らない土地に流れてきて、もう一度生き始める。赤い色に象徴される女性の狂気と、どことなく漂う男性たちの幼児性がポイントになりながらも、それを囲む田舎町の人々は…

いつか読書する日

DVDで「いつか読書する日」。田中裕子と岸部一徳が主演の恋愛映画。 舞台は主人公、田中裕子演じる女性が生まれ育った小さな田舎町。小さな町で生きる人々の個々の背景も描き込まれ本筋に厚みを持たせた見応えある素晴らしい映画。男と女が恋愛が全てなのよ…

嵐が丘(1992年)

1992年版 映画「嵐が丘」。ダイジェストでミスキャストやなぁ。ジュリエット・ヴィノシュはフランスでショコラ、日本なら糠床がイメージ。イギリスだったらフィッシュアンド芋を揚げているイメージ。今読んでいる水村美苗「本格小説」に嵐が丘が出てきたから…

あるいは裏切りという名の犬

日曜の朝からフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」をDVDで。 ちょっと乗り気じゃ無かったけど、これしかDVDがなくて。かつて親友だったけれど、今はライバル関係にある警察官二人の対決を描いたフィルム・ノワール。 あるいは!裏切りという名の!犬…

恋する遺伝子」DVDで。

2001年のアメリカ映画なんだけど、主人公の洋服なんて洒落てて好き。いい、アメリカのロマンティックコメディ楽しい。 内容は非常に非常に頷ける話で、働く女が男に捨てられ、男は元サヤ。彼女は男が去った理由をアレコレ考える。 幸せだったのになぜ私は振…

小さいお家

テレビで「小さいおうち」を観る。すごーく良い日曜日の夜になりました。 松たか子さん、黒木華さん、吉岡英隆さんと声も佇まいも良い俳優さんたち。言葉も身なりも美しく心地よい映画でした。昭和の時代、戦時中の物語。 赤い屋根の洋館に住む人々と、そこ…

マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画

渋谷uplinkで「マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画」を上映後の監督と映画仲間によるトーク付きで。 このトークが凄く良くてしっかり映画を補完されていました。 何がマイノリティって、あらゆるものがマイノリティ。 この映画には何層にも仕組…

127時間

ジェームズ・フランコ主演の「127時間」をDVDで。 登山に向かう青年が渓谷を歩く途中に落下し、岩に腕を挟まれ身動き出来ない。どうするどうなる映画。 実話だったのか!!って最後まで観て知った。実話なんだ! なんか、文句無しに楽しめて感動出来ました。…

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

DVDで「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」。 寅さん17作目の旅は京都龍野、旅の友は宇野重吉演じる日本画家でマドンナは芸者に扮した太地喜和子。とても心に沁みる物語でした。龍野は美しくて、切ない恋もある。東京にも人情があって、また人の不条理もある…

おみおくりの作法感想2回分。

イギリス映画の「おみおくりの作法」 2回分の感想。 感想話し合いたいから見て来て。って言われて直ぐ行って、出張で会えなくて、明日やっと会えるから復習に行ってきました。でも明日の連絡は来ないんだ。忙しそうだから、それでいいんだ。◆1回目が1月2…

愛、アムール

フランス映画「愛、アムール」をDVDで鑑賞。全編フランス語ながらアカデミー賞作品賞にノミネートされた作品。 老人による老人の、老夫婦の介護映画。 こういった話は明るさだとか希望だとか、望めない。けれど、ちゃんと幸福な時間もそんななかにもある事も…

暗殺の森

ベルトルッチの「暗殺の森」をDVDで。 美しく、張りつめた映画で、この映画を薦めてくれた方の美意識の高さがうかがえる。実際、イタリア映画をこよなく愛するキレイな方。 とても面白く鑑賞したし、映像だけでなく言葉の絞られ方、感情の発露のタイミング、…

ニンフォマニアックvol.1

話題の映画「ニンフォマニアックvol.1」を渋谷ヒューマントラストで。 何て言うか、とりあえずオープニング、エンドロールの曲がパンチ効いていて、あ、深刻に観ちゃ駄目だ。って喚起してくれているみたい。主人公は小さな頃から色情狂! とにかく狂う形が色…

「ジェラシー」

昨日、渋谷イメージフォーラムでフランス映画「ジェラシー」鑑賞。 殆ど予備知識入れずに観たんですが、 監督自身の父親の実話を元にした物語を監督の息子が演じています。 おじいちゃんを孫が演じた。です。ヌーベルバーグに疎く、この作品の存在意義の凄さ…

華麗なるギャッツビー

DVD「華麗なるギャッツビー」鑑賞。ディカプリオは早死にか気が狂うかが多いなぁ。温かな老後が似合わないんだろうか。彼の作品ならキャッチミー・イフユーキャンが一番好き。生き延びている。 原作を読んでいない人が観たらどうなんだろう。答え合わせのよ…

風立ちぬ

「風立ちぬ」がアカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートだそうで。私はジブリは好きでは無いけれど、この映画は感動しました。 後に公開されたかぐや姫について、あえて言わせていただくと、男のエゴにうんざりして、巷でかわいいかわいいといわれて…

華麗なるギャッツビー

今、バズ・ラーマンのグレート・ギャッツビーを鑑賞途中のお風呂休憩。 ラーマン監督は何でもラーマン作品。これしか出来ないのか、これがしたいのか分からない。 ロミオアンドジュリエットは素敵な駄作だったけど、今回は悪ノリじゃないのか。って疑いなが…

SATC

CSでSATCの映画「Sex and the city the movie」しとります。 ううん。リッチ。コラムニストはそんなに儲かるかね。 映画の2作目でメインキャスト4人がラジー賞にノミネートされたってね。 アシュトン・カッチャーがノミネートされたそうで。「バレンタイン…

ソーシャルネットワーク

久しぶりに映画館で観たんだけど、 「ソーシャルネットワーク」凄い良かった。 数字って人を高揚させる。目に見えるものは人を簡単に踊らせる。 踊らされない彼がひどく孤独に見えて、可哀そうになった。 僭越ながら天才に同情した。クラブでは建物を観て、…

タイ料理と映画

昨日はお仕事が6時上がり、今日は12時出勤。って事で昨日は久しぶりの外ご飯でした。西千葉のタイ料理「ラビアンタイ」。 すんごい美味しかった。ベトナム料理と勘違いして行ったんだけど大当たり。 もう昨日はベトナム料理食べたくて食べたくて、店名が「ラ…

小さな村の小さなダンサー

このタイトルはどうなんだね。 って話はきっとなんぼでも出てくるから置いておいて。 でも、「毛沢東のバレエダンサー」じゃ私、観なかった。 だから公開時はこれでいいのかも。 しかししかし、、なんて美しい映画!ファンタスティック!! なんですかあの美…