小さな村の小さなダンサー

このタイトルはどうなんだね。
って話はきっとなんぼでも出てくるから置いておいて。
でも、「毛沢東のバレエダンサー」じゃ私、観なかった。
だから公開時はこれでいいのかも。

しかししかし、、なんて美しい映画!ファンタスティック!!
なんですかあの美しい生き物。

悲しみもすべて美しいものに昇華させてしまう人の力。
ただひたすらに打ち込む精神の美しさ。
信じるものを持つ事、人を愛する事の美しさ。
肉体の美しさ。

共産主義の国に生まれた事の過酷な現実。だけど、そんな状況だからこそ
家族の絆や時に人が見せるギリギリの所での決心が際立ってくる。
最初にリーを推した先生、ビデオを渡した先生。
どうしようも無い現実を生きて行く自分とは別の可能性をリーに見て、彼に託した人々の思いを彼はしっかり受け止めている。

シリアスな内容だけれど、なんか笑ってしまうポイントがアチコチにあって重くなり過ぎないです。だから観ていて疲れない。

ホントに頭を空にして、美しいものを観ているといいと思いました。
主演のChi Caoさんの美貌に酔うも良しかと。
ドンキホーテがほんっとに綺麗でした。