127時間

ジェームズ・フランコ主演の「127時間」をDVDで。
登山に向かう青年が渓谷を歩く途中に落下し、岩に腕を挟まれ身動き出来ない。どうするどうなる映画。
実話だったのか!!って最後まで観て知った。実話なんだ!
なんか、文句無しに楽しめて感動出来ました。監督はダニー・ボイル。スラムドッグミリオネアもトランスもビーチも、なるほどダニー・ボイル
生きる事を身体があきらめない。精神が助かる事を求める。岩間に刺す光や定期的に空に現れる鳥の存在。思い出す幼少期の何でもない幸福感や、好き勝手して来た事への後悔。自分以外の存在があって自分を認識出来るんだと自然が伝える。
岩肌の温かみのある色と質感が、そんな色のくせに無常で、けれど人の足がその上を踏み出す時の力強さに圧倒されて感動が起こる。そこはひたすら渇いている。
この石はずっと俺を待っていた。生まれてから、この石に挟まれるように全ては向かっていた。
そんな風に憔悴し切った彼は思う。どうにもならない圧倒的なモノや事に出会うと人はそう思うのかもしれない。
石かぁ。石。
でもこれは実話で、その事が大変な事だな、思いました。どんな言葉を選んでもこんな事実の前じゃ軽くて軽くて仕方ない。


ジェームズ・フランコの演技あっての快作。
2015年2月24日鑑賞。