おみおくりの作法感想2回分。

イギリス映画の「おみおくりの作法」
2回分の感想。
感想話し合いたいから見て来て。って言われて直ぐ行って、出張で会えなくて、明日やっと会えるから復習に行ってきました。でも明日の連絡は来ないんだ。忙しそうだから、それでいいんだ。

◆1回目が1月28日
おみおくりの作法」を銀座シネスイッチで鑑賞。イギリス映画で原題はSTILL LIFE。
これ目茶苦茶いい映画だよ。何の予備知識もなく観て欲しい。
人に思いをかける事や、規則正しく丁寧な生活や、そこから少し枠をハズしてみる事も、どれも悪くないなぁ。みんな一度きりの自分だけの人生で色々な事がそれぞれにある。どんな幸せもその人が幸せならいいじゃないか。その人が生きた事はどこかに少しの影響を与えて、充分に思いを尽くした事は誰かを救っているかもしれない。人は死んでしまえば終わりと言う事でもない。良い映画。
全国でシネスイッチ銀座しか公開していなくて、今日もほぼ満席でした。


◆2回目が本日 2月26日
おみおくりの作法」をシネスイッチで2回目。
もう席も空いていてゆったり見られます。

この映画、凄くて、こんなに静かでシンプルなのに、多くの人々や物事を描いている事。沢山の人生を、シンプルな軸をもって見せている。画面の中に多くの情報があふれている。
どんな部屋にすんでいるのか、どんなものを食べているのか、どんな服を選ぶのか、情報が散りばめられていて、それが目に着けばその人がどんな人生を生きているのかが見えて来る。
けれど、安心して主役のジョン・メイを見守っているといい。いつだって処理しきれない情報の中、たくさんの人々と私たちは当たり前に毎日生活をしているんだから。


だれも注目しない、そうなりたくは無いと思われる、孤独死した身寄りの無い、
でも生前楽しい時期だって当たり前にあったどこにでもいる人々の事を描いている。
死んだ人の部屋と、生きている身寄りの無い老人たちの部屋は似通った描かれ方をしていた。生きている主人公と年老いた元軍人の夕食は同じメニュー。独りの生活って、まぁ似たり寄ったり。

ジョン・メイのような人がいればいいのに。心が優しいって具体的にどんな。って言われたら、ジョン・メイのような人を言うのだと私は思いました。

あんまり前情報いれないで観に行くのがおすすめ。
ロンドン市民生係がイギリス中を巡る映画です。
多分ずっと残って行く、愛されつづける映画になるんじゃないかな。素晴らしかった。
http://bitters.co.jp/omiokuri/