マスク展

庭園美術館マスク展行ってきました。

謳え、踊れ、驚異のハイブリッドたちよ―

が今展のコピー。展覧会HPによるハイブリッドの注釈より、以下。
「近年では機械やテクノロジー等 の分野で頻繁に転用されているが、元来は魂を宿す生物を表わす言葉や概念であった。」


アフリカやオセアニアの仮面、映像では1960年代70年代に撮影された仮面を付けた舞踏儀式が見られるんだけど、驚異のハイブリッドとしか言えないの分かる。
凄まじい身体能力による舞踏、打楽器のリズムで高まって行くトランス状態。
何でも照らして何でも映して、全部知った気になり始めた頃から、未知の暗がりへの畏怖が薄れ傲慢になり感覚は鈍って、見えない世界は御伽噺になった。

けれど確実に精霊は存在する。森も山も敵であり味方でもあったのに人が切り開いて自分の力で征服した気になってそこにいたモノたちの存在を忘れてしまった。
こんなんじゃ、本当にいつか人工知能に支配される日がきちゃうよ。と、思ったりしました。

マスクは他者(精霊、動物、神々)と自己を繋ぐ媒体だと説明にありました。マスクを用いる事で人も闇の中にあるモノと繋がる事ができる。
見えている、知られている世界なんて本当に全く、小さな小さな世界だから、驕るな、畏れを忘れるな。
と、心鷲掴みにされて興奮し放っしの午後でした。心地良く疲れました。
アールデコのお屋敷でプリミティブ。もう、ぜひぜひ。
アジアやアメリカ、ヨーロッパの仮面もあったんだけど、アフリカとオセアニアが圧倒的でした。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/