東京庭園美術館:森と芸術展

昨日から開催の「森と芸術展」を見る為に東京庭園美術館に。
見ごたえありました!

あらゆる時代ごとの森。人の拠り所としての森に対する意識の変化。
バルビゾン派のコローやルソーの描く洗練された優しげな森を見た後でクロード・ロランの描く鬱蒼とした森をみるとその森の中に何があるのか、怖いような畏敬の気持ちすら抱いちゃう程19世紀の森には無い不思議な物がそこにあります。
宗教的なテーマの為ももちろんあると思いますが。
コローの描く森は何かいい物落ちていそう。ドングリ拾ったよラッキー的な。


もっと近代のアンリ・ルソーの森なんて結構怖いんだけれど、これは夢の中の森のよう。
それにエデンの園と言われても、森というよりジャングルのよう。南国の奇妙な色の不可解な何かがいそうな怖さ。へび使いとか出てきそう。
怖くても全て夢だから大丈夫そうな。

かわいかったのが童話の中の森や花を擬人化した妖精たち。
ウォルター・クレインの花々が好きです。

時代やテーマに分けて宗教画からシュルレアリスム、童話やジブリとあらゆる森を網羅した見応えのある楽しい展覧会でした。

アダムとイブをテーマにした楽園が好きでした。
私たち人間も始まりは神様に保護されて動物や植物と同じように暮らしていたのにね。って、楽園の壮大な美しい描写を見ていて寂しくなったです。
人が自然や森を求め続けるのは楽園への回帰本能もあるのかしら。

ボマルツォ怪物庭園こと聖なる森の写真も沢山見られます。
行ってみたいです。。怖いよー。

「森と芸術」展覧会情報はこちら。7月3日まで開催。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/mori/index.html